心の「ちがう」に向き合うシリーズ
自分の心が分からない時に読んでほしい。
感情表現が薄いひと
感情が表に出ないことが役に立つことはあるか?
仕事で常に冷静に振る舞えることだ。
プライベートでは?
うーん。役には立たない。
人と心から繋がりたい時に感情が出ないことは致命的な欠陥だ。
感情が表に出ない理由は?
そもそも心がない悪人だから?
一部そういうパターンもある。
他には?
あるけど出せない。
何らかの理由で心が上手くさらけ出せない。
ただそれだけ。
このパターンで一番伝えたいのは、悪気があって感情を表に出さないわけじゃないということだ。
出ないのだ!
いやどっちかというと自分では出している方なのに!
むしろ教えてくれよ。感情の出し方というものを。
表に出さないで計算しまくるひと
友人たちと遊びに行って、カフェに行こうという話が出た。
「やったー。これが食べたい」
「最高だね」
友人たちは素直でちゃんとリアクションしてくれる。
一方私はと言うと、
「……(そのカフェで何が食べられるんだろう。コーヒーがいい。でもコーヒーを飲むには遅い時間な気がする。価格帯はどのくらいだろうか。今のお財布に見合ったところだろうか。混んでるだろうか。今いる場所からそこに向かうには、えーと。あ友人たちと歩いているんだから彼女たちの話を聞かなきゃだ。ふんふん。そうだよね。いいよね。この時間。たまには贅沢したいよな。うんうん。)……」
もうとんでもない情報量で考え事をしているくせに一言も発さない。
辛うじて「うんうん」とか「へぇー」とか、相槌をするくらいだ。
あと人の話はちゃんと聞いている。
ちゃんと入ってくる。
それらを聞いて相槌を打ちながら、自分がその場に適応するにはどう振る舞えばいいかをめちゃくちゃ高速で考えている。
例えばその場にいる人が誰も土地勘がなくてカフェの場所が不安だ、となれば私が地図を見るし、
すでにもう誰かが地図を見ているのなら道はその人に任せて、その場で行われている会話に参加する。
道に何か気を引くものがあれば「わ、〇〇だ」と言って彼女たちに共有する。
「そういえば○○って、あの時もさ…」みたいな関連した話題を引っ張って来られないか模索する。
めちゃくちゃ高速なのだけどいかんせん、頭の中だけで処理しようとする量が多すぎるのだ。
何をそんなに処理してるの、と思うが、人と良い距離感を保つためだ。
確かにそれ全部ぽんぽん言えたらいいよね。
こっちはまず「言うべきか否か」を考えたいわけ。
その場を壊さないように計算してどうすればいいかを常に考えないといけない。
それで人との付き合いは常に状況が変化するのだから、私自身は認識はしていないのだろうけど、実は本当にたくさんの演算をしまくっているはずなのだ。
計算してしまうのはその人が好きだから
こう書くと計算高いあざといやつと勘違いされそうだが、
この記事での計算は全く違う演算である。
私の計算は調和の計算。
欲しいものを獲得する計算じゃない。
計算に失敗したらとても自責する。
計算できなくて雰囲気が壊れる時というのは、大概私の心が反発して耐えきれずにネガティブなことを言ってしまう時だ。
そうなった時色んなものを失うと知っているから、
雰囲気を壊さないように頑張って頭で制御してしまっている。
ところで、そんな気を遣うなんて友達じゃないよね?
ううん。
これは、その人と距離を置きたい時に発動するわけではない。
その人が好きで、失いたくないから、失わないように一生懸命なだけ。
申し訳ないが本当に相手がどうでもいいのなら計算しない。
頭の中にストックされた言葉を言うだけで済む。
友達や恋人はそんなストックだけじゃ味気ないこともたくさんあるから
最適解を計算する必要がある。
その人を失わないための最適解を頑張って頭が探ろうとする。
もはや自分の中で考えすぎて表に出てこない
リアクションが薄い理由が伝わるだろうか。
頭で考えすぎだし、心の意見を全く無視して演算をしてしまっているからだ。
それで、何度も言うが心がないわけじゃない。
厳密に言えば心が分からないの。
あるけどずっと靄に包まれていて分からないだけ。
言葉として表出しないだけ。
それを言葉にしようと奮闘するものならばその会話はすでに過ぎ去っている。
私の頭は人の会話よりも何倍も速いかもしれないが、
私の心のペースは人の会話よりも何倍も遅くて、心を待っていると何も進まないのである。
その場についていかなきゃいけないから、頭が高速で計算しているだけなの。
壊さないように。
確かに多少気遣いが見えてしまっているのかもしれない。
人にたくさん迷惑をかけて来たし。
とは言えだ。
どんなに信頼していても、リアクションしたら壊れるんじゃないかっていう怖さを常に抱えている。
だからなかなか素直なことは言えない。
言わない方がよろしい。
なるべくポジティブで、その場の雰囲気に合ったものを。
表に出す前に、何だか疲れている
――そんなの疲れるよね?
疲れるよ。
疲れすぎると、頭の計算さえ起動しなくなるよ。
考えすぎだね?
何でそんなに考えちゃうの?
自分のリアクションで人を傷つけて来たから。
だから怖いの。
何で自分のリアクションが人を傷つけるんだろう?
否定的だから。
正直すぎるから。
何でそのリアクションは否定的なんだろう?
自己否定が強いから。
あるいは、相手が否定的と受け取ってしまったから。
いずれにしても、それって自分が悪いの?
たぶん全部は悪くない。
自分が悪いとして、どうしたらいいのか分からないの。
自分が悪くないとしても、どうしたら受け止められるのか分からないの。
大丈夫。
今考えよう。
まずは、自分は自分の味方でいよう。
中編へつづく
自分の心を自分自身が一番分かってあげる
このシリーズはこれが目標。
どれかの記事だけでも、一緒に考えてみてくださいね。